2級 キャリアコンサルティング 技能検定
論術試験 対策マニュアル 第33回試験用
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2008年12月に始まった2級キャリアコンサルティング技能検定は、近年は合格が非常に難しい試験になっています。
学科試験は、回によって差はありますが、6割~8割の合格率があるのに対して、実技試験は2014年6月実施の第16回試験依頼、合格率はずっと2割を切っています。
論述試験と面接試験から成る実技試験は、面接試験の方がより難しいとも言われていますが、それは論述試験が簡単だということではありません。
実際、前回の実技試験で、論述試験は63点だったが、面接試験が合格ラインに満たず不合格だったという人が、再度受験したところ、面接試験はクリアしたのに、今度は論述試験で落ちてしまったという例もよく聞きます。
ここから言えるのは、ある回の論述試験では60点を超えたとしても、どの回の試験でも合格点を取れるためには、論述試験の構造や設問の意図を正しく理解していることが必要だということです。
キャリアコンサルティング技能検定論述試験は、「論述」といっても原稿用紙に文章を書き連ねていくスタイルではなく、4つの設問に対し、A4版解答用紙に順番に記述していくスタイルです。
ここで重要なのは、4つの設問はバラバラな設問ではなく、順番を踏まえた、統合的な設問だということです。従って、解答も個々バラバラではなく、順番に流れるように、首尾一貫した書き方・内容が必要になります。
しかし、これは「言うは易く行うは難しい」の見本のようなもので、初めて論述試験に取り組む方にとっては、取っつきにくいところがあります。
当社では、論述試験学習に取り組む方の解答を拝見する機会が以前からありましたが、上述した首尾一貫した構造になっていない解答が多く、そうすると語句の一部を直してもらうだけでは適切なアドバイスになりませんでした。そこで、論述試験の解答の書き方について、根本から解説したわかりやすいマニュアルが必要だと痛感し、検討を重ねた上で作成したのが当社の対策マニュアルです。
当社対策マニュアルは、以下のような章立てで内容を構成しています。
第1章 キャリアコンサルティング技能検定とは 第2章 面接試験と論述試験とのつながり 第3章 逐語記録の読み込み 第4章 問1(CLの相談したい問題)の答え方 第5章 問2(CCから見たCLの問題)の答え方 第6章 問3①(目標)の答え方 第7章 問3②(具体的方策)の答え方 第8章 解答用紙の形式 第9章 論述試験の勉強方法 |
まず、第2章で、面接試験と論述試験との関わりについて説明しています。「面接試験と論述試験は、やることは同じ」などとも言われますが、なぜそうなのかを具体的に説明しています。ここが理解できると、論述試験の構造が理解できます。
構造を理解した上で、問1から問3②まで、順番に、どのような点に着目して記述するのか、4つの解答の一貫性をどう保つのかという点にポイントを置いて解説しています。また、直近の試験問題を例として取り上げ、後に自分で過去問題を解くときにイメージがつかめるようにしています。
さて、当社の論述試験対策マニュアルは、発売後も当社の論述試験対策ブログ内で小さく紹介するだけで販売ページすらありませんでしたが、おかげさまで多くの受験生に購入していただくことができました。
その理由として、当社の論述試験対策ブログで、論述試験の第1回以降全ての問題の解答例を無料で公表していることで信頼をいただけているからではないかと考えております。
論述試験実施後に、解答例や問題の傾向分析を公表しているサイト・個人はいくつかありますが、過去問全てについて解答例を公表しているのは当社だけです。
論述試験日が近づくと、当社ブログのアクセス数は急増します。多くの受験生の方に見ていただいているということは、当社解答例のスタイルをまねて解答文を書いた方も複数いらっしゃるはずです。
そうすると、同じようなスタイルの解答やワンパターンの解答ばかりが増えて、採点で不利になるのではないかという心配も出そうですが、実際に当社マニュアルで学習して受験した方からは、そうした声は全く届いておりません。
それは、当社マニュアルで紹介している解き方の手順は、「これさえ書いておけばよい」的な短絡的な手順ではなく、論述試験の構造から説き起こして推奨している手順だからです。
キャリアコンサルティングの重要な技法の一つは「伝え返し」ですが、それを単に公式のように繰り返していては、クライエントとの関係構築はむしろ崩れていきます。なぜ伝え返しが必要なのか、どんな場合に効果があるのか等を理解した上で使わなければ逆効果になってしまいます。
論述試験の解答手順やパターンもこれと同じで、ただまねただけでは高得点は得られません。当社マニュアルでは、「なぜ、このように書くのか」という点について論理的に説明をしており、「どんな問題でもこれを書いておいておけば大丈夫!」といった裏技的なものは紹介しておりません。
さらに、自己学習を進める上で役に立つ資料を付録として付けています。
・自分で学習を始めるときの進め方
・解答作成にあたって取りかかる順番を示したシート(A4版1枚)
・具体的方策記述で使える、方策の文例
・クライエントが繰り返した用語・感情表現・決めつけ表現を
まとめて一覧にしたシート(過去3回分)
複数の決済手段に対応しました
銀行振込・クレジットカード・電子決済
さて、先にも記しましたが、当社マニュアルは、これまで特に宣伝もしないかわりに、決済手段も特定の方法に限られていました。そのため、「銀行振込はできないのか?」「決済サイトのシステムがよくわからない」などの要望・苦情も寄せられておりました。そこで、今回、コンテンツ販売の大手であるインフォカート様にお願いして、販売商品に加えていただくことにしました。
この結果、クレジットカード・銀行振込・電子決済などから支払い方法を選ぶことができるようになりました。
論述試験は、本番どおりに行っても60分の時間がかかりますが、学習を始めたときは、いきなり解答を書くよりも、まずは問題文(逐語記録)をじっくりと読み込むことから始めるほうが効果的です。それには、60分以上の時間がかりります。
キャリアコンサルティング技能検定を受験する方のほとんどは社会人です。仕事で忙しい中で、毎日1時間以上の時間を確保するのは大変です。土曜・日曜しか時間が取れないという方も多いはずです。
試験会場で、60分間の時間内に手際よく解答できるためには、繰り返しの練習が必要です。「試験が近づいたら始めよう」ではなく、当社マニュアルを使って今から準備していただくことをお勧めします。当社マニュアルには、先に記したように自己学習のためのシートも付いています。これらを使って学習を進め、合格点を勝ち取ってください。
(pdfファイル 34ページ)
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